青蝶夢 *Ⅰ*
時計は、21時を過ぎる・・・

もう限界だぁ~

お腹が空いてしまった私は
何か軽食を注文する為に
その席を立った。

その時、私がさっきまで
見ていた、お店の窓の外に
芳野の姿があった。

彼は、女性と腕を組んで
人込みを歩いて行く・・・

レジの前、注文をしていた
秘色が芳野の姿に気づく事は
なかった。

席に付いた私は、大きな口を
開けて、アップルパイを
頬張った。

おいしい~。

ランチを食べてから
かれこれ、9時間

やっと、私のお腹は

少しだけ満たされた。
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