青蝶夢 *Ⅰ*
「親父からだろ?出たら」

「・・・
 もしもし、お義父さん」

義父の怒鳴る声。

現実が押し寄せる。

「分かった、すぐ帰る」

携帯を切る私に

飛鳥は寂しそうに言う。

「送って行ってやるよ」

「いいよ、一人で帰れるから
 私なら、大丈夫
 それよりも、アスカ
 せっかく知ってる人に逢えた
 んだもの
 何か美味しいものでも一緒に
 食べて帰ったら・・・」
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