青蝶夢 *Ⅰ*
貴方は、私の首元を
痛む程に強く吸って

キスマークを
一つ、つけた。

私の胸元に手が触れる。

「イブキ、グラタンが・・・」

私の耳元で、伊吹の艶のある
低い声が甘えるように囁く。

「もう、欲しい
 だめ?」

その声は、反則だよ・・・

その声に、NOは言えない。

重なる唇・・・

今夜の私は

お腹では無く

心が愛でいっぱいに

満たされていく。

ダイエットに

なるかなぁ・・・?

食べかけのグラタンは
テーブルの上で冷えていく
・・・
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