青蝶夢 *Ⅰ*
鎖された未来
感じる殺気
私の隣で貴方は、お行儀よく
真っ直ぐ足を伸ばして
上を向いて眠る。
何度も寝返りを打つ
芳野とは、違う・・・
無邪気な寝顔で眠る貴方。
お腹の上で組まれた両手・・・
私はそっと、その手の上に
自分の手をのせた。
表の街頭のせいで、薄っすらと
明るい部屋。
車のエンジン音と共に
天井に光が差し込む・・・
光は、音と共に消える・・・
私は沈黙の中、一人冷静になり
いろんな事を考えていた。
つい最近まで、芳野に触れて
芳野の温もりに安心しながら
眠りについていた私・・・
今度は、同じベッドの上で
伊吹に抱かれて眠る。
真っ直ぐ足を伸ばして
上を向いて眠る。
何度も寝返りを打つ
芳野とは、違う・・・
無邪気な寝顔で眠る貴方。
お腹の上で組まれた両手・・・
私はそっと、その手の上に
自分の手をのせた。
表の街頭のせいで、薄っすらと
明るい部屋。
車のエンジン音と共に
天井に光が差し込む・・・
光は、音と共に消える・・・
私は沈黙の中、一人冷静になり
いろんな事を考えていた。
つい最近まで、芳野に触れて
芳野の温もりに安心しながら
眠りについていた私・・・
今度は、同じベッドの上で
伊吹に抱かれて眠る。