青蝶夢 *Ⅰ*
『・・・イブキ』

「お前とイブキ
 どういう関係?
 
 この間、偶然
 二人が手繋いで
 街を歩いてるところを
 見かけた・・・

 あれは、見るからに
 恋人同士だった

 カヤノは、お前らの事を
 知ってるのか?」

私は、深く頷いた。

そして、貴方と距離を取る。

「ヨシノ
 私の事、軽蔑するよね?」

「どうして?」

「だって、貴方の姉である
 カヤノさんから、私は
 イブキを奪った

 二人は、一ヵ月後には
 結婚するはずだったのに
 カヤノさんはきっと
 今頃、ひどく
 傷ついているはず・・・」
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