青蝶夢 *Ⅰ*
芳野は、秘色に
真意を聞いた。

「もしかしたら・・・
 腹の子は、お前を
 悲しみの鎖に縛り付けた
 
 義理の父親との子供
 なのかもしれないのか?」

「・・・きっと、そう」

飛鳥は優しくて、決して
自分勝手な振る舞いは
しない。いつも私の事を
大切にしてくれた。

確かに以前、子供がほしいと
話していたけれど、私の了解
を得ずに、そんな事はしない。

アイツだけは酒に溺れて
そんなこと、お構いなしだった

その頃の私は、二人以外とは
関係を持っていない。

お腹の子供は

やっぱり

義父の子だ・・・

これが事実なら

死にたい・・・
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