青蝶夢 *Ⅰ*
「イブキ、今日は
 何時頃、帰って来る?」

芳野は、腕時計を見た。

「今日は、会社の先輩と
 大切な話があるとかで
 遅くなるって言ってた
 きっと、お酒を飲んで
 帰って来ると思う
 ・・・・・・
 お酒に酔っているイブキと
 ちゃんと話せるかなぁ?
 日を改めた方が・・・・・」

「ダメだ
 アイツの酔いが醒めるのを
 待ってでも
 今日、話さなきゃいけない
 
 黙ってるなんて
 お前が、耐えられない

 いや、俺が
 お前を連れて帰らなきゃ
 心配で眠れない」

 それが、俺の本音。
 
 お前が、伊吹を選んだら・・・

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