青蝶夢 *Ⅰ*
おでこを合わせる二人・・・

「何も心配しないで・・・
 俺を信じろ」

私は頷く・・・

「俺がお前も、ガキも
 死ぬ程、愛してやる」

涙が流れる・・・

「面倒だよ
 犬や猫よりも
 いいの?」

「ああ
 お前ならいい」

触れ合う唇・・・

『一緒に居てやってもいいよ』

初めて、芳野に会ったあの日

貴方は

冗談で、こう言った。

その言葉が、本当になる。
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