青蝶夢 *Ⅰ*
自分の弱さ
愛す
タクシーが着いた場所は
お洒落な外観のマンションの
前だった。
室内も、もちろん素敵で
デザイナーズ・マンションだと
貴方は言う。
個性的なデザインに
私は、息を飲む。
私の荷物を椅子に置いた貴方は
ガラスのテーブルに
手に持っていた鍵と
ポケットから取り出した
煙草の箱を置く。
窓の外、寝静まった町並みを
見下ろす私を、芳野は後ろから
抱きしめる。
「しばらくの間は、ここで
暮らそう
でも、いつまでも今までの
ような贅沢はできない
近いうちに、この場所を
引き払って、どこかに
安い賃貸を借りよう
仕事も、探さなきゃな
取り合えず、職に就ける
なら、何でもいい」
「ヨシノ・・・?」
お洒落な外観のマンションの
前だった。
室内も、もちろん素敵で
デザイナーズ・マンションだと
貴方は言う。
個性的なデザインに
私は、息を飲む。
私の荷物を椅子に置いた貴方は
ガラスのテーブルに
手に持っていた鍵と
ポケットから取り出した
煙草の箱を置く。
窓の外、寝静まった町並みを
見下ろす私を、芳野は後ろから
抱きしめる。
「しばらくの間は、ここで
暮らそう
でも、いつまでも今までの
ような贅沢はできない
近いうちに、この場所を
引き払って、どこかに
安い賃貸を借りよう
仕事も、探さなきゃな
取り合えず、職に就ける
なら、何でもいい」
「ヨシノ・・・?」