青蝶夢 *Ⅰ*
「俺が
 ありったけの愛をやる
 
 だから、ヒイロ
 俺の傍に、ずっと居てよ
 
 俺はただ、お前と一緒に
 居たいだけ」

「貴方の傍に、ずっと居る」

「もう、面倒だの言って
 られないな
 何でもやってお前ら
 食わしてやらないと・・・」

「大丈夫だよ
 当分は、私も働くから
 バイト受かって良かった
 来週から頑張らなきゃ・・」

貴方は、真面目な顔で
私を見つめる。

「ヒイロ、お前の仕事は
 今は、腹の子を大切に
 育てる事だ
 
 働くなんて論外
 
 子供に、何かあったら
 どうすんの?」
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