青蝶夢 *Ⅰ*
「ヨシノが気になるなら
 何もしなくていいよ
 だから、私もここで
 一緒に寝てもいい?
 ダメ?」

瞳に涙を溜めて、甘える私に
貴方は、とっても困った顔を
した。

かと思うと、私を抱きしめて
そっと優しくソファーに
倒して、覆いかぶさる。
 
そして、見つめて

キスをする。

何度も何度も・・・

貴方の手が、私の胸元に
触れそうになって、止める。

貴方は理性で、自分を抑えて
その手で優しく私の頬に触れた

「ヒイロ、勘違いするなよ
 俺は何も気にしてない
 イブキと別れて、辛い
 お前を、無理やりに
 俺のものにはしたくない
 だけだ
 
 俺達には時間はある
 お前の気持ちが落ち着いて
 からでいい・・・」
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