青蝶夢 *Ⅰ*
「ヨシノ・・・?」

そして、首筋にも
キスをひとつ。

切ったばかりの芳野の髪が
チクチクと触れる。

首筋へのキスが

もう、ひとつ

もう、ひとつ。

止まないキス・・・

「くすぐったいよ、ヨシノ
 やめて
 ねぇ、お願い」

「やめない」

貴方は、微笑んだ後

色香漂う表情で、私を見つめる

その真剣な眼差しに
私は、吸い込まれていく。

貴方に手を掴まれて
寝室のベッドに向かう。

開け放たれたままのドア

ドキドキ、高鳴る胸・・・
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