青蝶夢 *Ⅰ*
「バカ、お前になんか渡したら
 ヒイロの人生は狂わされる
 だけだ
 
 何人の女が、お前養う為に
 水商売に流れたか・・・

 ヨシノ、ここで住む事は
 許可するが
 
 ヒイロには、絶対に
 手を出すな」

彼は、美しい微笑を浮かべて
伊吹さんに問う。

「手、出したら?」

「お前との関係は、終わりだ」

伊吹は、芳野を見つめる。
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