不思議の国のアルス


「――…まあ、大体
察しは付きますが」

シルクハットを被った人は
ティーカップをテーブルに置き、
立ち上がってアルスに
歩み寄ります。

「初めまして。帽子屋です。
こう見えても私も
魔獣なんですよ」

「はぁ…どうも」

くすりと笑う帽子屋が
アルスには不気味に
見えました。



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