不思議の国のアルス


「ああ、ミツキもありがとな。
戸締まりには気を付けろよ。」

シロンはミツキの肩を
ポンポンと叩くと、
アルスと一緒に
森へと歩き出します。


「もうシロンには
会えないのか…。」

「仕方ないですよ。
最初から判っていた事です。」

二人の後ろ姿が
森の闇に消えたのを
見送ると、
帽子屋とミツキは
家の中に入り、
家の扉を閉めました。



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