導花線の花種
モチロン、その頃には導花線にも自分の人生、人間関係がありましたから、だからどうってワケでもないのですが…。

久々に会ったその結婚式で、異性として魅力的になった晴れ姿を見ながら、

あーそっかあ。
結婚しちゃうんだなあ……る~るる~♪

みたいな、ねえ(笑)。

初恋の相手だったんだよなあ。

みたいな、ねえ(笑)。

胸にズキンとよくわからない痛みが走ったりなんかして…まあそんな、甘酸っぱい思い出の相手なんですよね。


先日もまた久々に親戚の結婚式で再開して、そうしたら相手は可愛い子供を連れてたりなんかして、

「あー立派に親やってるねえ」

なんて導花線が言ったら、

「そっちこそ魅力的になったよ~。まだ結婚しないの?」

なーんて言われてまたまた胸がチクッとしたりして(笑)。
あっはっは☆


実の兄妹よりは距離のある、幼い頃から共に過ごした年上の少年と年下の少女という設定には、そんな作者自身の思い入れがあったりするのでした♪
そして、「幼なじみとライバル」で書いたように、同い年の幼なじみの異性にもまた思い入れが♪

なもんで、円士郎と留玖の関係は、

数えでは年上の少年と年下の少女。
義理の兄妹。
誕生日年では同い年の幼なじみでライバル。

という設定なワケなんです。


「恋口の切りかた」は、歴史物ということもあり、色々な意味で懐古的な──自分自身のキラキラと輝いて見える子供時代の思い出を詰め込んだ作品にしよう、と。
そして願わくは、読者様にもそんなキラキラした幼い頃の思い出や、懐かしい誰かを思い描きながら読んでいただけたら、と。

ってそれにしては血みどろ事件が多すぎだろ! って感じではありますが(笑)、恋口にはそんな背景もあったのです。
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