導花線の花種

元々の闇鴉編では、円士郎たちに夜叉之助を討ち取られた闇鴉の一味が民家の人間を人質にして立てこもり、そこに斬り込んだ円士郎と留玖が、盗賊の残党を撫で斬り(皆殺し)にする、というシーンを予定しておりました。

血の海の中で剣を振るいながら、円士郎はふと自分の横で剣を振るう留玖を目にする。
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無邪気に笑いながら盗賊たちを斬る留玖を見て、自分もそんな顔で人を斬っていたのだろうかと円士郎はハッと我に返る(つまり当初の予定だと、円士郎も留玖と同じく斬り合いを楽しむ修羅の道に落ちかかっている、という設定でした)。
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人質にされていた民家の家族を無事に救出するが、円士郎と留玖は助けた人間にまで怖がられて、留玖は家族に捨てられた時と同じ怯えた目を向けられ、過去の記憶が蘇ってショックを受ける。
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盗賊を皆殺しにして結城家に戻った二人は、道場で晴蔵に本気で殴られる(もちろん留玖に対しては平手打ちですけど)。
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ダブルでショックを受けた留玖は、自分が過去から何一つ変わっていなかったことにようやく気づき、周囲の人間から怯えられて当然だったと打ちひしがれる。
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夜中まで一人道場にこもったままの留玖を心配して様子を見に行った円士郎は、そこで留玖に真剣勝負を挑まれ、真剣では円士郎相手に本気を出せないという問題点を抱える留玖に勝利する。
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(ここらへんは本編の「円士郎 vs 留玖」のシーンにも取り入れてますが)組み伏せられた状態で、留玖は自分がこういう勝負では円士郎に勝てないと悟り、自分を組み伏せた円士郎を見上げてもっと強くなりたいと言って、円士郎は一緒に強くなろうと言う。
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留玖は、これまでの己は円士郎の目から見ても恐ろしかったかと泣きながら尋ねる。
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円士郎は留玖を恐ろしいと思ったことなど一度もない、ずっと愛しいと思ってきたと「初めて」告げて、ここで「初めての」キスを交わす(←え)。