導花線の花種
……苦労しました!
ええ、ハイ、何に苦労したって…ヒロインの本命お相手役の主人公のクセに、人気がなかったコトに!!(爆)
いや、人気がなかったというワケではないのかもしれないですが…カンペキに脇役に負けてしまって…(笑)。
しかしどうしようもない悪ガキが、最後には名誉挽回して読者様に認められるいい男に成長できたようで……(T▽T)感涙
こうして終わってみると、円士郎は全編を通して一番成長した登場人物となりました。
円士郎のキャラクターに関しては、設定した段階では、破天荒で格好良くて自信家で天才で能動的で動かしやすい自己完結型人間という…考えてみると、結局はハードボイルドなライトノベルの主人公などにありがちな人物だった気がします。
留玖とは対照的に、これって導花線にとっては一人称視点が物凄ーく書きやすい主人公像で…巻き込まれ型ではなく周囲巻き込み型で主体的に物語を紡いでいくには、とっても重宝するキャラクターなんですよね。(円士郎よりも成熟した男として描いていますが、電×一のタイホウも同じタイプのキャラクターですし^^;)
このタイプの人物の場合、多くは初めからキャラクターとして完成されてしまっていて己を貫くので、物語を通して特に変わらないのですが、円士郎の場合は物語の進行と共に留玖や遊水、隼人たち様々な人物との出会いやふれあいで変化していって…特に留玖と引き裂かれた辺りから作者もびっくりの成長(笑)を見せ、結果としてオリジナリティが出せたかなあ、と思います。
振り返れば、円士郎にオリジナリティが出てきた辺りから、彼の人気のほうも伸びたような気がしますね(*^^*)
ちなみに、普段はラフな格好をしているカブキ者の不良だけど決めるべき場面では正装して武士らしい態度をとることができる、という部分は、斉藤道三の元を訪れた時の織田信長の逸話からです♪
さて、次は円士郎を苦しめた(笑)色男こと遊水です→