愛する人

早速告白大作戦!

「おい。こんどう。」
あ…りょうくん…。
「な、なぁに?」
「今日の昼休み、屋上に来い。」
それだけ言ってりょうくんは走ってどこかに行ってしまった…。
「あやこー。よかったねー。きっと告白だよ。こ・く・は・く。」
絶対ないって…。こんなあたしを好きになるなんて。ないない。
「でも、あやこ、学年1モテてるんだから絶対告白でしょ。あれだよあれ。モテてる同士、両想いってやつ。」
な…なにそれ。てかだいたいあたしモテてないし…。

そして昼休み。
あ。もうりょうくんいたんだ。早いなぁ…。
そして、数分後…。やっとりょうくんが喋った。
「こんどう。俺…お前のこと好きだ…。」
えっ?りょうくんがあたしのこと好き…?
「あ…あたしもりょうくんのこと…。」
無理!言えない!いくらなんでも相手があたしを好きだとしても言えないよ…。もうだめっ。
あたしは嬉しかったのか、恥ずかしかったのか自分でも分からず、階段をかけおりた。むりむりむりむりむりむりむりむり!!!!!絶対言えないよっ。
「あ…。こんどう…。」
こんどう…。俺のこと嫌いなのか…?どうして続きを言わずにいなくなったんだ…。

「もったいないなぁ。あやこ。好きならきっぱりあたしも好き!って言わなきゃダメだよぉ。」
だ、だって言えないものは仕方ないでしょ…。
「しょうがないしょうがない思っててもだめよ!次こそ告白するんだからねっ。」
ええ。もういいじゃない。

「ははぁーん。続き言わずに去っていったのか。」
そうなんだよ。
「絶対それ、お前のこと好きだぞ。」
え。んなことないだろ。
「また今度告白してみろ。」


そして、2回目の告白大作戦が始まった。
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