恋のカウントダウン
『・・・っ、はぁ』
私、メイは、今、猛烈に走っている。
嘘だ。
猛烈なんてほど、速く走れてなどいない。
これ程までに、自分の足が憎いと思わなかった!!
そして、自分の体力の無さに腹が立つ!!
あぁ、両親よ。
どうして私を足の速い子に生んでくれなかったの?
いやせめて!
持久力があったなら!!
もう少しマシだっただろうに。
『・・・っ、はっ、』
もう、息がゼーゼーしてるし。
気管がヒューヒュー言ってる。
あぁ、間に合うだろうか?
――現在、8時55分