恋のカウントダウン
もう4月に入って、桜も散り始めた。
桜吹雪とまではいかないまでも、ひらひらと舞う桜の中を、私は駆け抜ける
学校までは、あと、数十メートル。
そしてその少し手前に、同じ高校の男子の制服が見えた
その人は、遅刻すると言うのに、ゆったり歩いていて。
遅刻するのに、焦んないの!!?
私がラストスパートを掛けようとした、その瞬間
目の前にいた彼が振り向き
私の時間が止まった
桜を見上げた彼の横顔が、あまりに綺麗で
一瞬で、目を奪われてしまった