夢・・・そして。

真実

「一応、詳しく調べたほうがいいかも知れませんね」

僕達は、先生にそう言われた。

少し、嫌な予感がした。

でも、君の一言で、その思いは消え去った。

「残念だったけど、次頑張ればいいよね。」

「だよな。まだ、後でいいし。頑張ろうぜ。」

「山脇さーん!診察室3番にお入りくださーい」

「あっ、呼ばれたよ。」

「じゃ、行くか」

「えと・・、一昨日から、気分が悪いんですよね?」

「はい・・・。」

「吐き気は?」

「今日は、しないですけど、一昨日は凄かったです。」

だから、少しやせてる様に見えたのか。

「そうですか・・・、妊娠では、ないと・・・。」

「はい。」

「んー・・・一応、詳しく検査してみましょうか」

「はい。では、彼氏さんは、外で待ってていただけますか?」

「あっ、分かりました。じゃ、後でな。」

「うん。待っててね。遅くなるかも、しれないけど。」

彼は出て行った。

「山脇さん、実は体の異変に気づいてるんじゃないですか?」

「はい・・。実は。
 一昨日髪の毛が抜けたんです・・・。」

「やはり。」

「彼には、言ってないんです・・・。心配させたくなくて。」

「そうですか・・・。」

それから、私は、色々な検査をした。

そして、先生が帰ってきた。

先生の顔は暗かった。

やっぱり、癌かなんかなんだ。

「今、けっかが出ました。」

「どうだったんですか?」

そう彼は、聞いた。

「よく聞いて下さい。」

なんか、あったのか?

「山脇さんは・・・」

「癌におかされていました。」

どういう事だ・・・?
 
僕は、頭が真っ白になった・・・。
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