男ごころのうた シーズン2
ショートケーキのイチゴ
「ショートケーキのイチゴだけは食べないの
いつもより酸っぱく感じるでしょう」
ころん、とイチゴがはぎ落とされる
そうしてぼくは
お尻にしっとりとクリームをつけた
もはや彼女のものではないイチゴを
口に含む
この酸っぱさは、やさしさに包まれてたからだよ
いつもと違うのは
いやなのかな
イチゴに
罪はないのに
いつもと同じじゃあ
ダメなのかな