桜恋~純な生徒(あたし)と不純な先生(彼)~
茶色っぽいくせのある髪

凛とした刺すような目線

アイツは・・・


「つばさ・・・」


独り言のように呟く


中川翼、中学が一緒で

1年のとき生徒会のメンバーの一人だった


そして3年間気になっていた人


全然、話さないし仲良くないけど


翼はあたしに気づかずに歩いていった


あたしも取りあえず後を追ってみる


ってか行かなきゃいけない方向は一緒か


あたしはそのとき忘れていた


“結城さくら”を紹介するなかで


“優等生”だけど“ありえないようなドジ”

であるということを・・・


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