桜恋~純な生徒(あたし)と不純な先生(彼)~
「あぁはい。」

あたしは小さな声で答える

「玄関で・・・同じ学校だった人を見かけて、行く方向一緒かなぁって思ってここまでついてきたんですけど」

「そこで俺にぶつかって、その人を見失って今こうやってあたふたしていると」


あてられた

ってか入学式当日に先生にドジなこと知られちゃった 

「その通りです・・・」

さらに声が小さくなる

第一印象って大切なのに


そんなことを考えて

シュンとしていると

「まぁこの学校広いし、仕方ないよ。なんだったらここから案内してあげるからついてきて」

そう言うと先生は笑いながら歩き出した

「お願いしますっ!」

あたしも笑顔で返事をしてついていった
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