sir.happiness
さらに苦痛を重ねるきみの顔。
ぼくによって作り出された表情。
なにをやっても、きみはぼくを笑ったり、泣いたり、怒ったりしなかった。
それは優しさなんかじゃない。
そんなことはきみよりも知っている。
ぼくの影響で、きみが表情を変えたことなんてなかった。
ふぅん、へぇ、そう。
この3言葉で終わる夜、始まる朝。
何回も耳を引っ掻き回すから、耐えられなくなって、別の言葉を求めた。
きみがぼくに興味が無くとも、作り上げた時間と、共に過ごした所作を思い出し、それをめくるための1ページを作りたかった。