水滴
ひまわりと母が重なる。

美しい大輪の花。
健気でまっすぐなその姿勢。

決して負けを認めない母は、私とは正反対だと思っていた。

前だけを見つめ、後ろは振り向かない印象が有った。

歳を取り、父似だった私の顔は母似になり性格も似てる事に気付いた。
大胆かと思いきや意外に臆病で、大切な事を後から言うのだ。

言った時はすでに遅い。
今さら言われても困るという事をついでの様に。

似てると気付いたのは本当に最近なのだけど。
親ゆずりかいと突っ込みを入れたくなった。
直したい性格のひとつだったのだが、これはなかなか手強そうだ。
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