晴れのちキミとわたし
「いえ、そんな…」
「辛いときは辛いって言って大丈夫だから。チームワーク♪」
今日一日を通して楽しいことや良いことだけがあったわけではない。
初めて一クラスを一人で受け持って、園児の言動に戸惑いどうしたら園児にとって最善なのか分からず、困り果てたのも事実。
優しい言葉に素直になれなかった紗綾だが、アキヒロはそんな紗綾の心情を見抜き大丈夫だと励ましてくれた。
男は嫌いだけど…、高城先生はちょっと違う。
「ありがとうございます、先生」
「先生じゃないだろ?アキヒロだから♪」
な~んてね。
せっかく心から感謝したのに。
ちょっとは良い人だなって思ったのに。
バカヤロー!
「…。」
無視して日誌を書き終え、机に終うとさっさと部屋をあとにしようと席を立った。