愛しています、今も。
最後の時間は数学だった。苦手な数学。数字を見ているだけでも嫌になる。先生が丁寧に説明をしてくれているけど、まったく分からない。私が苦手って事もあるけれど、一番は君の事で頭がいっぱいだからだ。
刻々と迫る時間に私はもっと気分が悪くなってきた。
6時間目が終わり、担任の先生が教室に入ってきた。あぁ、もう終わるんだ。益々気分が悪くなる。ノートや教科書を鞄になおす。ブレザーを羽織りマフラーを巻いて…待ち合わせの図書室へと向かった。
図書室へ入ってすぐの黒いソファーに腰をかける。君は向かいに座っていた。沈黙。この嫌な感じ。