規制法
〇
「なぁ・・・・・・ほんとにやっちまったぞ」
「今更弱気になんのかよ」
「そうじゃないけどさ・・・・・・どうすんだよコイツ」
「そりゃ家帰って解体するしかないだろ」
「解体ったって・・・・・・」
「ほかにどうしろっつーんだよ。そのままにして腐らせんのか?」
「それは駄目だ。絶対。それにまだ逮捕されたくねぇし」
「だからさっさと処理しなきゃいけないんだって」
「でもどうすんだよ・・・・・・のこぎりでも買って帰るか?」
「包丁じゃさすがに切れんだろうなぁ」
「でもコイツ切れ目入れたら血ィ噴き出すんじゃないか?」
「魚屋さんが着てる黒いエプロンとか欲しいなぁ笑」
「笑い事じゃねぇって」
「血はどうするよ?」
「風呂場でやれば問題ないって」
「流すのか?」
「もちろん。・・・・・・って駄目だ」
「ルミノールで調べられたら終わりだもんな」
「バラしたあとアルカリで洗えばよくないか?」
「綺麗すぎるって疑われるんじゃね?」
「かもな」
「・・・・・・まぁビニール二重にしてやれば問題ねぇだろ」
「そうだな。のこぎりとデカいゴミ袋買って帰ろうぜ」
「しっかし、何なんだろうな今のこの国は」
「昔は問題なかったのにな。環境環境うるせぇんだよ」
「あの法律のせいで寿司屋の半分つぶれたぞ絶対」
「まさかマグロ食うのに逮捕を覚悟しなきゃならんとは・・・・・・」