・゚+Symphony+゚・
第1章

夏恋物語




「あっつぅい!こんなに暑いと冷えピタ意味なくなるじゃん〜」

おでこに貼ってある冷えピタを剥がして、教室の隅のごみ箱に投げ入れた。

「だねー、超冷たいアイス食べたくなる〜」

「んじゃぁ、帰りにコンビニ行こっか!」

「うん!」

ただいま数学の授業中。
親友の瑠依と他愛もない会話をして盛り上がり中。

「こら、湊!お前ちゃんと聞いてんのかぁ?俺の授業中に楽しくお話とはいい度胸じゃねぇかチビ。」

担任兼数学教師の今井佑吾(22)は超イケメン先生。
ウチの学校でだけでも先生のファンはハンパない!

「チビじゃないっっ!!」

ほっぺをプーッと膨らませて拗ねる私を見て先生もクラスのみんなも笑った。

「ハハハッ、わりぃ、わりぃ、じゃぁお詫びにこの問題解かせてやるよ。」

「全然お詫びになってないじゃんかぁ!?」

分かんないっつーの!



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