恋する雨








――パタパタッ




自分の頭上から聞こえる音に、思わず顔をしかめる




だ・か・らッ!!


雨なんて嫌いなのよ!!!




靴が水溜りを踏まないように、下を向いて歩いた



跨いだ水溜りに、自分のしかめっ面と、持ってる赤い傘が写った。




ズボンの裾に引っ跳ねが付かないように、注意しながら歩く。



家からそう遠くないコンビニを目指して、あたしは憂鬱さと戦いながら、行く道の途中にある公園に差し掛かった








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