恋する雨







――ん?




何か居たような気がして、下げていた傘を上げて、公園の方に視線を向けた




・・・何やってんだ?




思わず眉を潜めてソコを凝視する。



ソコには、傘も差さずにうずくまってる男が一人いた




何?危ない人?




そんな人には関わりたくないあたしは、知らん振りをして通り過ぎようとした



が、



立ち止まって、思わず声を発していた。







『・・・木村?』








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