恋する雨






『んじゃ、立った立った!』



「は?」



『あたし、これからコンビニ行くし、


ついでに送ってってあげる。』



「え、いいよ!?


悪いし!!」



『お前は女子か!


どうせ同じ方向なんだし、気にしないの!!』




遠慮の仕方が女子みたいで、ちょっと笑えた。




『ほれほれ!


早くするっ!!』




まだオロオロしてる木村の腕を無理矢理引っ張って立ち上がらせ、そのまま傘に入れて、あたしは歩き出した。










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