12color



しばらくはそのままで
いたかった。


合宿なのに。
大切な日なのに
こんな気持ちじゃいけない。

しばらく目を閉じていたら
少し気持ちが軽くなった。








その時突然
視界が明るくなった。
反射的に頭を触っても
帽子が無くなっている、



私はふと上を向いた。
するとそこには
帽子を持った木下くんが居た。



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