さ く ら~君に会う日まで~



「俺は謝らなきゃ、いけないことが沢山ある。」


…謝らなきゃいけないこと?って…さっきの?


「まず1つ。……はめたことを謝る。ゴメン」


「…っ良いよ?だから頭あげて?」


啅未が頭を下げた?


うぅ……見たかった。

「次だ。さっきも言った通り、摩菜未は悪くないんだ。悪いのは俺なんだよ。だから…摩菜未は許してくれないか?」


啅未…?


啅未は私の為に謝っているの?


「…………正直、摩菜未さんは苦手。だけど許すわ。」


麻裕ちゃん…。


なんで私は隠れてんの?


啅未は正々堂々と謝ってるのに。


悪いのは啅未?


なんで自分で自分を責めてんのよ…。


―…キキィィィッッ


「…摩菜未?」

「摩菜未さん?」


私は気付いたら、ドアを開けていた。


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