さ く ら~君に会う日まで~
「麻裕ちゃん!悪いのは啅未だけじゃナイんだ。私も悪いから!啅未のことは許してあげて?」
摩菜未さん…
啅未くん思いなんだな。
「私、啅未くんのこと怒ってませんよ。もちろん摩菜未さんのことも」
「本当っ!?」
本当だよ…。
私は首を縦にふった。
「アリガトォ!麻裕ちゃん良い人っ!ほら啅未もアリガトウって言って」
「サンキュー」
そう言って笑った摩菜未さんと啅未くんの顔はとても可愛かった。
でも…大吾。
怒ってるかな。悲しんでくれてるかな。
…………他の女の子に、いっちゃったかな。
「あっ、そういえば大吾くん。悲しんでたわよ?はやく行ってあげたら?まぁ啅未の話聞いてからでも良いけど」
大吾…。
「…っ啅未くんっ!私、大吾のとこ行って良い?あっ、もちろん話は後で聞くから…ダメ?」
お願い…。