さ く ら~君に会う日まで~



「マジ…良いの?………するよ?しちゃうよ?」


麻裕は顔を赤くしながら首を縦にふった。


可愛いやつ…


(キャラ変わってね?)


「………っじゃあ、行こうか…」


そう言って俺は歩き出した。


しかし、一分後…


「ままままま待ってっ!はやいっ!歩くのはやいよ…」


このセリフどこかで…


あっ、さくらと肝試ししたときか…?


「あっ、ゴメン」


まぁ、なにあれ俺は緊張していた。


だから歩くペースがはやかったんだな。きっと。


「じゃ、じゃあ行くか」


そう言って俺は再び歩き出した。


今度は、はやすぎない ように、ゆっくりと、ゆっくりと歩いた。


そして…


―…ピーンポーン


「…………入れ」


「お邪魔します…」


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