さ く ら~君に会う日まで~



…そして、二週間なんてあっという間に過ぎていき、あの医者が来た。


「中庭さん。決まりましたか?」


「ハイ。俺達の意見は、変わりません。」


「と、なると?」


「赤ちゃん、産みます」


麻裕は…自分を犠牲にして、2つの命をつくる。


すげぇ、すげぇよ。


女って、すげぇな…。


それから、麻裕はどんどん調子が悪くなっていった…。


「麻裕…大丈夫か!?」


「あはは…大丈夫!それより、出産日知ってる?クリスマスイブなんだって!」


「へぇ~!すげぇな!」


「でしょ?でね、名前なんだけど………」


麻裕、ずっと一緒にいたいよ…。


「…に、しようと思うんだけど…どうかな?」


「良いと思うぜ?俺は気に入った!」


「本当?良かったぁ」



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