さ く ら~君に会う日まで~
『家まで送ってく』
そう考えたのは、俺だけじゃなかった。
なんとクラス全員が行くことになった。
しかも先生まで…。
「あれ?今日は皆こっちで帰るの?先生も!?」
「あぁ。この方が楽しくて良いだろ?」
「…あぁ、うん…。そうだね…」
なぜか さくらは困った顔をしていた。
そして横断歩道を渡ったとき…
「やっぱ…、ここまでで良いよ?迷惑かけるだけだし…」
そう言ったさくらは…、『困った』というより…泣きそうだった。