名前違いのキミへ

「断ったよ。」


「え?」


「確かに可愛かったけど、元気がなかった。表情豊かな子が俺は好きだから。」

ふーん…。

良かった…。


「あ!相川!!もしかして今、ほっとしてる!?」


してませんっっ!!

「ま、いいや。腹減ったからラーメン食いにいかねぇ?」


「でも今制服…。」

「ほら、ごちゃごちゃ言ってねぇで行くぞ!

俺がおごってやっから。」


おごるとか、どうとか、そこが問題じゃないんですけど。


そして、強引にまた私の手を握って引っ張っていく。

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