名前違いのキミへ

「相川、何食う?」

「へ?」


「へ?じゃねぇよ。ラーメン何食うかって聞いてんだよ。」

気づいたら、ラーメン屋にいた。


どーしよう…。お腹結構空いてるし…。

「あと10秒な。9、8、7…。」


えー!?


「5、4、3、2、1…。」


「大食い挑戦するッ!!!!」


私は咄嗟に壁に貼ってあった

『大盛りラーメン 1時間以内に食べれたら3000円!』

を指差していた。


「…マジで?」


「マジだよ。」


石崎くんはクスッと笑った。

「いいよ。どうせ金払うの俺だし。」


何か…勢いで言ってしまったけど大丈夫かな…。

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