名前違いのキミへ

どーんと私の前に大きな器が置かれる。

その中には、10人前のラーメン。


「…相川…。コレ…食べれるか…?」


「…頑張るね…。」

ここから私の死闘が始まった。


ー30分経過ー


器の中は半分ほどになってきた。


そろそろ、私の胃が悲鳴をあげはじめる。


頑張れ!頑張るんだ千歳!!石崎くんのために!


ー55分経過ー


気持ち悪い…。もうあと一口も食べられない…。


「残り1分ですよー。」

店員の陽気な声。
食べられるもんなら食べてみろと言っているかのような。


…負けたくない!!
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