名前違いのキミへ

これで私に火がついた。

「あと10秒ー。」

最後の一踏ん張りだ!!


「3、2、1…」


「完食しましたーーー!!!。」


店内に沸き上がる歓声。


その瞬間、手をぐいっと引っ張られ、石崎くんの胸の温もりを感じた。


「なっ…何すー…。」


「相川!!お前スゲーよ!!!!」


笑いながら石崎くんに抱きしめられてる。


お腹いっぱいで、気持ち悪くて、只でさえ吐きそうなのに…

頭が暑くてボーっとする。
心臓が飛び出すくらいにドキドキしてる。


「お客様」


店員の声で一気に目が覚めた。

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