名前違いのキミへ

「おいお前ら、いつまでおしゃべりしてんだ。委員会決めるぞ。」

先生の声で一気に現実に引き戻された。
ウチの学園の係や委員会は入りたい人が自主性で入る。

しかし、いつも立候補生がいない係が一つ…。

学級委員だ。

「また学級委員誰もやんねぇのかよ。こうしてても拉致が開かないからな…。くじ引きにするぞ。

おら、立候補してねぇヤツくじ引け!」
げっ…

マズイよ。立候補すんの忘れてた…。

「相川、石崎、お前ら他に係も委員会も入ってねぇだろうが!
引け!」

おそるおそるくじを開くと…

『学級委員当選』

の文字。

頭がくらっときた。
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