ガラスのタンポポ
「言えよ、奏来。奏来はオレを選んだんだよな?兄貴じゃなくオレを…」
「翔ちゃん、やめようよ…。おばあちゃんが…」
奏来の口から答えが出てこない。
たった一言、
「翔ちゃんだよ」
と、言ってくれればいいだけなのに。
兄貴は再びオトばあと向き合いあやとりを始めた。
「翔ちゃん、やめようよ…。おばあちゃんが…」
奏来の口から答えが出てこない。
たった一言、
「翔ちゃんだよ」
と、言ってくれればいいだけなのに。
兄貴は再びオトばあと向き合いあやとりを始めた。