ガラスのタンポポ
「あのね、聖ちゃん。翔ちゃんがアイス買ってくれてね、3つも!コレとコレとコレはソラのだから、食べちゃダメだよ?」
「そっか、アイスか。今日はお土産にケーキ買って来たんだけどな」
「わぁ♪見せて、見せて!」
白い箱に詰められたモンブランやらガトーショコラを見て、またどれを食べようかと迷っている。
けど、結局決まってるんだ。
「「ブルーベリーのタルト!!」」
奏来と兄貴の声がかぶって、リビングに笑いがこぼれる。
「さぁ、ケーキよりアイスよりまずは晩ご飯よ。みんなで食べましょう」
おばさんがおじさんの仏壇に、ほんの少しのおかずを乗せてダイニングテーブルにつくから、オレ達も座った。
奏来はオトばあの車椅子を押し、兄貴の向かいの席につく。
「「「いただきまぁす!」」」
奏来はよくしゃべり、よく笑い、よく食べて。
それを見て、兄貴は日頃のストレスを脱いでいく。
オレはそんな光景と、ボロボロとおかずをこぼすオトばあを見て、なんだかちぐはぐなボタンをかけ違えたような違和感を拭いきれない。
「そっか、アイスか。今日はお土産にケーキ買って来たんだけどな」
「わぁ♪見せて、見せて!」
白い箱に詰められたモンブランやらガトーショコラを見て、またどれを食べようかと迷っている。
けど、結局決まってるんだ。
「「ブルーベリーのタルト!!」」
奏来と兄貴の声がかぶって、リビングに笑いがこぼれる。
「さぁ、ケーキよりアイスよりまずは晩ご飯よ。みんなで食べましょう」
おばさんがおじさんの仏壇に、ほんの少しのおかずを乗せてダイニングテーブルにつくから、オレ達も座った。
奏来はオトばあの車椅子を押し、兄貴の向かいの席につく。
「「「いただきまぁす!」」」
奏来はよくしゃべり、よく笑い、よく食べて。
それを見て、兄貴は日頃のストレスを脱いでいく。
オレはそんな光景と、ボロボロとおかずをこぼすオトばあを見て、なんだかちぐはぐなボタンをかけ違えたような違和感を拭いきれない。