ガラスのタンポポ
「オレにまで隠す事ないよなー。ま、内海にちょっかい出してたのは毎日の事だけど、ついに翔の彼女か。地味だけどかわいいもんなぁ」
「いや、あのさ、そうじゃなくて…」
「いやいや、皆まで言うな。オレは心からの祝福をだな。あ、でも内海の事、気にしてやれよ。翔の噂聞きに来た女子ん中に橘もいてさ、ただならぬ殺気を感じたから、何かやりかねない雰囲気っつーか。女子って陰湿だからなー」
ハハハ、と呑気な笑いを飛ばして真之は教室へ戻って、真っ直ぐ奏来の机へ向かった。
あの調子じゃ、また見当違いな事を言ってるに違いない。
オレは何の事だかさっぱりわからず、机に教科書を詰めていた。
「いや、あのさ、そうじゃなくて…」
「いやいや、皆まで言うな。オレは心からの祝福をだな。あ、でも内海の事、気にしてやれよ。翔の噂聞きに来た女子ん中に橘もいてさ、ただならぬ殺気を感じたから、何かやりかねない雰囲気っつーか。女子って陰湿だからなー」
ハハハ、と呑気な笑いを飛ばして真之は教室へ戻って、真っ直ぐ奏来の机へ向かった。
あの調子じゃ、また見当違いな事を言ってるに違いない。
オレは何の事だかさっぱりわからず、机に教科書を詰めていた。