黒紅花
辿り着いた場所・・・

そこは、昼間
千歳と歩いた街並み。

俺はバイクを停め、意味もなく
一人、ブラブラと歩く。

ぼーっと遠く、見つめる先には
賑やかな女の子の集団。

手元を見つめて話している。

プリクラ?

そう、彼女達はゲームセンター
から出てきたのだった。

俺の目に映る

UFOキャッチャー

俺は、千歳の言葉を
思い出す。

『・・・
 彼氏取ってくれる約束
 覚えてる?』

彼氏・・・?

ああ、アイツのことか。
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