黒紅花
貴方が、元カノよりもこの私を
選んでくれるなら全て忘れる。

例え、貴方が私を裏切った事実
に、この先ずっとこの胸が痛み
苦しんだとしても・・・

歩道に停まるバイク。

被っているヘルメットを取ると
貴方は、とても辛い表情を
浮かべた。

何も話さない貴方の元に私は
近づき、この手で頬に触れるの

そして、その手でおもいっきり
ひさぎの頬を引っ叩く。

パチンッ・・・

「気は、済んだか?」

ぼそっと深い、貴方の声。

「済むわけ、ない

 ・・・ねえ
 
 彼女と、したの?」

聞きたくないことを私は問う。
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